妻が浮気しているかもしれない…と思うと男性は不安になりますが興奮を覚えてしまうこともあります。寝取られ趣味の男性も少なくありません。
なぜ妻の浮気に興奮するのかという一つの仮説は精子の競争が発生すると考えるからです。
他の男性の精子が自分のパートナーの卵子と結合するリスクが発生したときに自分の精子をより多く送り込ませるために興奮するのではないかということです。
もしそうであれば射精1回あたりの精子の量も増えるのではないか?ということをオークランド大学が実験で確かめました。
射精してもらう実験
この実験では18歳から34歳までの男性45名が募集されました。そしてパートナーが浮気をしたシチュエーションとギャンブルでお金を失ったシチュエーションのそれぞれを想像しマスターベーションをしました。

具体的には以下のシチュエーションです。
- パートナーから一晩限りの過ちを告白され2度としないというので許すことにした。そして浮気が発覚してから初めてのセックスはどんな感じになるか想像しながらマスターベーションをする
- パートナーからギャンブルで高額のお金を失ったことを告白され許すことにした。それから初めてのセックスはどんな感じになるか想像しながらマスターベーションをする
実験参加者の男性はコンドーム内で射精して精子を提出しました。
精子の量と質はどうなったか?

研究者が射精された精子を分析したところ量や質に有意差はありませんでした。つまりパートナーの浮気を想像しながらマスターベーションをしても精子に変化はなかったのです。
この結果は少し意外でした。他の研究では同性のライバルの存在の認識が精子の質を変えることが分かっているからです。
この実験を行った心理学者のトッド・シャッケルフォード博士はコンドームの着用が性的興奮の低下をもたらした可能性と浮気の想像だけでは効果が出にくかった可能性を指摘しています。条件を変えて実験をすれば異なる結果が出るかもしれません。
参考にした論文:Do Men Produce Higher Quality Ejaculates When Primed With Thoughts of Partner Infidelity?