あなたの夫の性欲が低下したのは激しい運動をしすぎているからかもしれません。
マラソンや自転車などの持久力トレーニングのやり過ぎが性欲低下につながる可能性が研究によって示唆されています。
運動と性欲の関係

ノースカロライナ大学が18歳以上の健康な男性1,077人に運動と性行動についてのアンケートを行いました。
具体的には持久力トレーニングの強度と頻度、それとセックスのことを考えたり実際にセックスをする頻度を聞き取りました。
するとトレーニングと性欲には逆相関の関係があることが分かりました。軽めから中程度のトレーニングをしている人は性欲が普通から高めの人が多かったのに対し、高強度のトレーニングをしている人は性欲が低い人が多いことが分かったのです。
激しい運動はテストステロン値を下げる
なぜこのような結果になったかというと激しいトレーニングによって性欲に関係するホルモンのテストステロン値が下がってしまうからではないかと考えられます。
適度な運動は性欲を高めたり性機能を改善する効果があるという研究結果もありますが、やりすぎは逆効果となるのです。
フルマラソンを走った後の血中テストステロン値は大きく下がることが知られています。
一度大きく下がったテストステロンの分泌量が戻るまでには数ヶ月かかるともいわれており、その回復期間中にまた激しい運動をするとさらに分泌量が下がります。

マラソンや自転車は大人になってから始めても熱中する人はとことん熱中し、トレーニングだけではなく食事制限なども取り入れることがありますからそういったことが性欲の低下につながる可能性も考えられます。
参考にした論文:Endurance Exercise Training and Male Sexual Libido.