
「最近、エッチな夢ばかり見るのですがセックスレスだから欲求不満になっているせいですか?」と質問されることがあるのですがその可能性はちょっとある気がします。
夢の内容に影響を与えるものは何かハッキリとは解明されていません。その日に体験したこと、空想したこと、願望、不安などいろいろなものが出てきます。
エッチな夢については体験よりも空想の影響が大きいのではないかという研究結果がいくつかあります。
空想の影響が大きい?
ハイデルベルク大学の研究者が823人を対象にエッチな夢を見る頻度を調べたところパートナーのいる人もいない人も差がないことが分かっています。
当然パートナーのいる人のほうがリアルにエッチな体験をする機会は多いです。それにも関わらずエッチな夢の頻度に差がないということは空想の影響が大きいのではないかということです。
他に自慰行為やAV視聴などの影響も考えられます。
死別した人はエッチな夢を見ない
この調査で有意にエッチな夢の頻度が少なかったのは死別した人たちでした。
死別する確率は歳をとるほど上がりますからそのせいかと思うかもしれませんが年齢を調整した後でも死別した人たちはエッチな夢を見る頻度が少なかったのです。
死別による悲しみがエッチな夢を見るプロセスを阻害しているのかもしれません。
同棲していない方がエッチな夢を見やすい
また、パートナーのいる人の中で同棲していない人たちはエッチな夢を見る頻度がわずかに多いことも分かりました。毎晩一緒に寝ていないからこそ妄想の世界に浸る時間が多いのかもしれません。

つまりあなたが急にエッチな夢を見る機会が増えたというのならそれはそういったことを考える機会が増えたためかもしれません。
しかしそれは欲求不満だけが影響しているとは限りません。セックスレスで悩んでいるとそのことばかり考えるのでそれが夢に影響を与えている可能性もあるのです。
性器を刺激する体勢で寝るとエッチな夢を見やすい
余談ですが香港の大学の研究によるともっともセックスの夢を見やすいのはうつ伏せで寝ているときだそうです。
性器への刺激があるからではないかとのことです。睡眠中の肉体への刺激も夢の内容に影響を与えるのです。
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参考にした論文
Frequency of erotic dreams and relationship status: An online study.
The effect of sleep position on dream experiences.